お見合いから交際に進み、関係が少しずつ深まってきた。そんなときにふと頭をよぎるのが、「元妻とのやり取りが続いていることを、どう話せばいいのか」という問題ではないでしょうか。
隠すつもりはない。けれど、言えば引かれるかもしれない。話すタイミングを逃したまま、交際が進んでいく——バツイチ男性の婚活で、多くの方がこのところでつまずきます。
このブログでは、元妻との連絡をお相手にどう伝えればよいのかを整理します。そのうえで、多くの男性が本当に抱えている「もう一つの悩み」についてもお話しします。
まず、いちばん大きな誤解を解いておきたいと思います。婚活中の女性の多くは、元妻との連絡があることを問題視していません。 お子さんがいれば連絡が必要になるのは当然だと、ほとんどの方は理解しています。特に再婚の女性であれば、なおさらです。
女性が不安になるのは、別のところです。
・聞くまで話してくれなかった
・質問すると、はぐらかされた
・「たいしたことじゃない」で済まされた
つまり、連絡の有無ではなく、隠されたかどうかなのです。元妻との連絡、やりとりを隠してしまうことで、あなたへの不信感につながりやすいのです。
言いにくいことはわかります。だからといって黙ったままでいると、相手は勝手な推測をしてしまうかもしれません。「まだ未練があるのでは」「本当は頻繁に会っているのでは」——本当は月に一度、事務的な連絡をしているだけかもしれません。でも黙っていたせいで、何倍も大きな話になってしまう。これは再婚の婚活で実際によく起きることです。
早く言うほど話は小さく済み、遅くなるほど大きくなる。元妻との連絡について、これは覚えておいてよい原則です。私のような結婚相談所だと、初めのお見合いの時に、ある程度話しておくことをおすすめしています。時間が経つほど話しにくくなってきます。
ここからが、このブログであなたに一番お伝えしたいところです。お子さんがいらっしゃる場合のお話しです。元妻との連絡をどう説明するかで悩んでいる男性に、もう少し詳しくお話を伺うと、深い悩みが出てくることがあります。
新しいパートナーと、これから家庭を築いていきたい。けれど、離れて暮らす子どもも、やはり大切にしたい。この二つの気持ちの間で、心が揺れます。そして、その揺れを新しいお相手に打ち明けてよいものかどうか、判断がつかずに黙ってしまう。「子どもを優先する人だと思われたら、選んでもらえないのではないか」という不安があるからです。
子どもを大切に思う気持ちがあるからといって、新しいパートナーへの気持ちが薄いわけではないのです。人を大切に思う気持ちは、どちらかを選ぶと片方が減るというものではありません。
そして、この葛藤を抱えているという事実そのものが、あなたが誠実な人であることの証明でもあります。子どものことを一切気にしない男性と、子どもへの責任を感じ続けている男性。長く連れ添う相手として、女性がどちらを選ぶかは考えるまでもないでしょう。
私自身、子どもを抱えて再婚を目指したとき、同じ揺れを経験しました。子どもに寂しい思いをさせたくない気持ちと、新しい人と歩み出したい気持ち。どちらも本物で、どちらも譲れませんでした。当時は自分が身勝手なのではないかと悩みましたが、今は違うと分かります。両方を大切に思えるからこそ、次の家庭を築けるのだと思います。
伝えるときは、順番が大切です。
まず、事実を簡潔に。連絡の頻度、内容、お子さんと会う回数、養育費のこと。ここは短く、淡々と伝えます。長々と説明すると、かえって「言い訳をしている」という印象になります。
そのうえで、あなた自身の気持ちを伝えます。このように事実だけだと冷たく感じられてしまうし、気持ちだけだと曖昧になってしまうのですね。このように、事実と気持ちの両方と順番を守るだけで、伝わり方がまったく変わります。
ここを隠す方が本当に多いのですが、隠す必要なんてありません。子どもを大切にしたいという気持ちを隠して交際を進めても、結婚後に必ず表に出てきます。そのとき相手は「聞いていない」と感じ、信頼関係が崩れます。最初から伝えておけばよかったことが、後から出てくると裏切られたように感じてしまう。
それに、この気持ちを伝えて離れていく方であれば、そもそもご縁がなかったということです。そこを受け入れてくださる方でなければ、結婚してからお互いが苦しみます。
必要な事実として元妻の話をするのは、まったく問題ありません。避けるべきなのは、悪口や愚痴です。女性は、そこを驚くほどよく見ています。元妻を悪く言う男性を見ると、「離婚の原因を相手のせいにする人だ」「別れたら自分も同じように言われる」と受け取ります。元妻に感情的に思うところがあるかもしれませんね。でも婚活の場で元妻への悪口、不満を口にして得をすることは、一つもありません。
お見合いの後、女性会員様から「元妻の悪口を聞かされて不愉快でした」という感想をいただくことが、実はとても多いのです。元妻との関係は淡々と、感情を交えずに。それだけで誠実さが伝わります。
抽象的な話が続いたので、実際の言い方を挙げてみます。
●避けたい伝え方
「元妻とはたまに連絡を取ることもありますけど、まあ子どものことだけなので。特に何もないです」
事実は伝えていますが、「たまに」「まあ」「特に何もない」と曖昧な言葉が重なり、かえって隠している印象を与えます。
●おすすめの伝え方
「子どもの学校のことなどで、月に一度くらい元妻と連絡を取ります。会うのは二か月に一度、子どもとだけです。養育費も毎月払っています。子どもには責任がありますので、ここは今後も続けたいと思っています。そのうえで、新しいパートナーとの生活をいちばん大事にしていきたいと考えています。何か気になることがあれば、遠慮なく聞いてください」
・事実が具体的
・気持ちがはっきりしている
・相手に質問の余地を残している。
この3つがそろうと、相手は安心します。
●もう一つ、大切なこと
伝えたあとは、相手が考える時間を意識して尊重してください。すぐに「大丈夫です」と言ってもらえなくても、それは拒絶ではありません。真剣に受け止めているからこそ、時間が必要なのです。急かさずに待てるかどうかも、見られています。
元妻との連絡や子どもへの想いを、きれいに整理してから婚活を始めよう——そう考えている方がいらっしゃいます。でも、それは難しいと思います。子どもへの気持ちは、時間が経てば消えるものではありません。気持ちの整理がつくのを待っていたら、婚活はいつまでもスタートできません。必要なのは、葛藤をなくすことではありません。その葛藤を理解してくれる人を見つけることです。
「子どものことも大事にしたい」と正直に話したうえで、それでも隣にいたいと言ってくれる人。そういう方となら、再婚後も同じように、困ったことを正直に話し合っていけるはずです。元妻との連絡は、隠す必要はありません。誠実にお話しすれば、理解してくれるはずです。お伝えしたように、伝え方は気をつけましょうね。
決まり次第お知らせします。